腰を揉んでも繰り返す腰痛。その原因は腰だけにあるとは限りません。大阪・京町堀のConditioning Gym Artが、姿勢・歩行・股関節・呼吸など全身から腰痛を考える理由を解説します。

腰が痛くなると、
「腰が悪いのかな?」
「とりあえず腰を揉んでもらおう」
と思う方は多いのではないでしょうか。
もちろん、腰そのものに問題がある場合もあります。
しかし、慢性的な腰痛では、痛みを感じている腰だけに問題があるとは限りません。
股関節がうまく動いていなかったり、胸椎の動きが少なかったり、筋肉の柔軟性が低下していたり。
姿勢や歩き方、呼吸、普段の身体の使い方など、さまざまな要素が腰への負担に関係していることがあります。
今回は、大阪市西区・京町堀のConditioning Gym Artが、腰痛の方に対してどのように身体を見ているのかをお話しします。
腰が痛い=腰が原因とは限りません
身体は、腰だけが単独で動いているわけではありません。
立つ、歩く、しゃがむ、物を持つ。
私たちが普段何気なく行っている動作も、足部、足関節、膝、股関節、骨盤、背骨など、さまざまな部分が連動することで成り立っています。
たとえば、本来動いてほしい股関節が十分に使えていなければ、その動きを別の場所で補おうとすることがあります。
その結果、腰に負担が集中することも考えられます。
だから私は、腰痛の方が来られたからといって、最初から腰だけを見ることはしません。
「なぜ、この腰に負担がかかっているのか?」
その理由を身体全体から探していきます。
Artでは、まず既往歴から確認します
Conditioning Gym Artでは、最初に問診票を確認します。
現在の腰痛だけでなく、
「過去にどんなケガをしたことがあるのか」
「手術歴や既往歴はないか」
なども確認します。
過去のケガなどによって身体の使い方が変化している可能性もあるため、現在の痛みだけではなく、それまでの身体の経過を知ることも大切だと考えているからです。
次に「姿勢」と「歩き方」を見ます
問診の次は、立っているときの姿勢を確認します。
骨盤がどのような状態になっているのか。
背骨はどうなっているのか。
身体のどこに負担がかかりやすそうなのか。
まず姿勢から、いくつかの可能性を考えていきます。
そして、次に見るのが歩き方です。
歩行を見ると、立っているだけでは分からなかった身体の特徴が見えてくることがあります。
股関節は動いているか。
身体をどのように支えているか。
左右で使い方に違いはないか。
関節の可動域はどうか。
姿勢と歩行の両方を見ながら、「どこに問題がありそうか」という仮説を立てていきます。
腰だけでなく、全身の動きを確認します
その後、実際に身体を動かしながら全身を確認していきます。
たとえば、
ハムストリングス(もも裏)が極端に硬くなっていないか。
股関節周囲の筋肉に強い緊張がないか。
股関節に動かしにくさや詰まり感がないか。
胸椎がしっかり動いているか。
身体が必要以上に緊張していないか。
などです。
そこで見つかった身体の状態に合わせて、必要な部分へアプローチしていきます。
大切なのは、
「腰が痛いから腰をほぐす」ではなく、「この人の腰に負担をかけているものは何だろう?」と考えること。
同じ「腰痛」という症状でも、必要なアプローチが全員同じとは限りません。
股関節へのアプローチで腰痛に変化がみられることも
実際にArtでも、腰痛を訴えて来られた方に対して身体を確認し、股関節周囲へアプローチしたことで、腰の症状に変化がみられたケースがあります。
痛い場所と、その痛みにつながっている可能性のある場所が、必ずしも同じとは限りません。
これは腰痛だけではありません。
以前、捻挫を繰り返していた方に対して、足首を整えるだけではなかなか変化がみられなかったケースがありました。
そこで身体全体を見直すと、股関節をうまく使えていないことが分かりました。
股関節を使うためのトレーニングを行ったところ、その後の身体の状態に変化がみられました。
このような経験からも、私は症状が出ている場所だけにとらわれず、身体全体を見ることを大切にしています。
身体を動きやすくしてから、呼吸と姿勢を見る
筋肉や関節へアプローチして、ある程度身体が動きやすい状態になったら、次は呼吸を確認します。
呼吸も、姿勢や体幹の働きと関係しています。
そして、まず身体を支えやすい姿勢をつくることを目指します。
ここで大切なのは、「見た目だけを良い姿勢にする」ことではありません。
身体の一部分だけに負担を集中させず、必要な関節や筋肉を使いやすい状態をつくっていくことです。
なぜ「整える」だけでは終わらないのか
Artでは、身体を整えて終わりにはしません。
人間は二足で立ち、重力の中で身体を支えながら生活しています。
そのため、身体を安定させて動くためには、関節の動きだけでなく、それを支える筋力や身体の使い方も大切です。
しかし現代では、デスクワークやスマートフォン、インターネットの普及などによって、身体を動かす機会そのものが少なくなっています。
長時間同じ姿勢で過ごしたり、頭が身体より前に出た姿勢が続いたりすることで、本来使えていた関節や筋肉を十分に使わなくなることもあります。
動かしにくい関節があれば、別の場所を使って動作を補う。
使う機会が減った筋肉は、十分に働きにくくなる。
こうした身体の変化が積み重なり、腰への負担につながっている可能性もあります。
だからこそ、身体を動きやすい状態にしたあとに、トレーニングによる動作の学習を行います。
「整える」と「使えるようにする」
まず身体を動きやすい状態にする。
呼吸や姿勢を確認する。
そして、弱くなっている筋肉を鍛え、使えていなかった関節を動かし、その人に必要な身体の使い方を練習する。
私は、
施術などによって「整えること」と、トレーニングによって「使えるようにすること」。
その両方が大切だと考えています。
目指しているのは、一時的に身体を楽にすることだけではありません。
その方自身が、自分の身体をより上手に使えるようになることです。
腰を揉んでも痛みを繰り返している方へ
「腰が痛くなるたびにマッサージへ行く」
「そのときは楽になるけれど、また腰が痛くなる」
そんなことを繰り返している方もいらっしゃると思います。
もちろん、すべての腰痛が腰以外に原因があるわけではありません。
腰痛にはさまざまな原因があり、医療機関での検査や治療が必要なケースもあります。
ただ、
腰を揉んでも繰り返しているのであれば、一度、別のところに問題がないか身体全体を見てほしい。
股関節かもしれない。
姿勢や歩き方かもしれない。
身体の使い方かもしれない。
一人ひとり違うからこそ、身体全体を見なければ分からないことがあります。
長く続く腰痛でお悩みの方は、一度ご自身の身体が「どう動いているのか」というところから見直してみてください。
Conditioning Gym Artでは、一人ひとりの身体を確認しながら、その方に必要な方法を一緒に考えていきます。
Conditioning Gym Art
代表取締役 住吉 希美
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)